#03

ほっと心が和む、
お人形の新しいカタチ。 -後編-

2017.04.21

見ているだけでほっと心が和む。
ふらここの人形づくりを支えるスタッフのひとり、 石川さんにもお話を聞いてきたよ。

- お人形さんをいろいろな角度から見て、ときどきハサミでチョキチョキしたり、何をやっているの?

検品という作業をしています。検品と聞くと、商品を見て不良品があればとり除いてという作業をイメージしますよね。私もふらここに入る前はそういう単純な作業だと思っていました(笑)。でもふらここの場合、検品はもともと代表の原がやっていた作業で、お人形の最終的な仕上がりを左右する大事な役割。職人さんがつくったお人形をチェックし、顔の汚れをきれいにしたり、髪を切ったり、衣装の乱れを整えたり。良いか悪いかを判断するのではなく、いろいろ手を加えることでより良いものに仕上げていくというのが、ふらここの検品です。

- へぇ~、ケンピンって大事なんだね。人形づくりの守り神みたい。でも、いろいろ時間がかかってタイヘンそう…

一般的な人形づくりでは、春から夏にかけてがオフシーズンとされています。そのため、小売店は仕入れから商戦までに検品する時間をじゅうぶんにとれず、クレームも1割程度あるというのが当たり前だったようです。売り手にしてみれば1割でも、お客さまにとってはそれがすべて。ふらここは、検品に時間と手間をかけることがお客さまに喜んでいただくために大切なことだと考え、一年中、職人さんに人形づくりを依頼しています。おかげさまで創業以来、不良品によるクレームはありません。

- みんな、すごく真剣な顔をしてやっているもんね。ぼくが見ても違いがよくわからないけど、ケンピンのコツってあるの?

この仕事を始めて3年近くになりますが、最初は職人さんのつくるものに手を加えていいのかなという思いはありました。失敗したらどうしよう、とも。でも自分も子育てをしており、大切なわが子のためにお人形を購入する母親の気持ちになると、ちょっとした糸のほつれや結び目の傾きなど、ささいな乱れも気になります。「これでいいや」はありません。お客さまが見てどう思うのか。迷ったときは他のスタッフの目も通して、きれいなお人形に仕上げていきます。

- 子どもを想う気持ちを大切にしているから、ふらここのお人形はやさしいんだね。そんな石川さんは、ふだんどんなときにしあわせを感じるの?

かわいくてすごく気に入っているとか、大事にしていますとか、お客さまから感謝の声をいただけたときは、この仕事をやっていて良かったと思います。お客さまのお人形を修理するときも、ただ直すだけじゃなく、手をかけ整えてからお返しするのですが、きれいにしてくれてありがとうと言っていただけたりもします。ありきたりかもしれませんが、私は家族みんなが笑っているとき、しあわせを感じます。家族の笑顔をもっとひろげられるよう、心を込めてたくさんのお人形をお届けしたいですね。

子どもが生まれたらお人形は飾るもの、お人形の顔やデザインはこういうものって勝手に思い込んでいたけど、じつはそうじゃないんだね。わが子の健やかな成長を願う想いをカタチにしたものがお人形で、お母さんお父さんが本当にふさわしいと思うお人形を飾ることが、家族のしあわせにつながるんだね~。なんだか柏餅を食べたくなってきたよ。

人形工房 ふらここ

「ふらここ」は、かわいらしい赤ちゃんのお顔をした木目込人形のひな人形・五月人形を制作する、プロの人形職人の工房です。
http://www.furacoco.ne.jp

ざしきわらしラボ

気候や風土が変われば、住まいやしあわせのカタチも変わってくる。
どんな土地で、どんな暮らしが育まれ、 どんな知恵や習慣が生まれてきたのか。
「ざしきわらしラボ」は、れ~べ~が“家としあわせな暮らし”を探求するラボです。